大安寺について

歴史を知る

大安寺の現在

南都七大寺の寺院として

大安寺は我が国最初の国立(天皇立)寺院です。
創建当時は国家に所属し様々な大陸文化の窓口として国内外の高官や文化人、僧侶が逗留する迎賓館の役割、また多くの学僧が学ぶ仏教の総合大学の役割を果たす国家筆頭の官寺でありました。
しかし、次第に衰退し、現在境内の広さは最盛期の約1/25となり、南都七大寺の中では逆に一番小さいお寺となってしまいました。
(詳細は「歴史」ページをご覧下さい)
大伽藍も全て失われ、江戸、明治期は廃寺のようであったそうですが、戦後次第に復興が進み現在、がん封じ祈願の方等、徐々に参拝者が増えてまいりました。
かつての大安寺の伽藍、にぎわいに少しでも近づけるべく、復興を進めていくと共に、南都の古寺らしい静かで落ちついた宗教空間を御提供できるよう、努めてまいります。

がん封じの祈願寺として

大安寺は近年「がん封じ」の祈願寺として知られるようになってまいりました。
年二回行われる「がん封じ笹酒祭り」は一万人を超す参拝者で賑わい、また毎日御祈祷を行っております。
【 がん封じの由来 】 大安寺は国家所属の官寺でありましたので、”国家の安泰と人々の安寧を祈る”という役割を担っておりました。特に医学が未発達であった時代、今以上に病は恐ろしい存在であり、大安寺は悪病、難病、人々を苦しめる病を封じる祈りの場でもありました。
そういった背景から、現代の無病の最たるもの“癌”を封じる寺として認識されていきました。

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